時間の進み方は、場所により異なる?

相対性理論によれば、以下の二つの状況下で、時間の進み方が遅くなるそうです。
・地球など巨大な物体の近くにいるほど、時間の進み方は遅くなる
・静止している状態では、動いている状態と比べて時間が速く進む

これら現象はこれまでも、ロケットや航空機を用いた実験で実証されており、
GPS衛星内の時計は、毎秒100億分の4.45秒だけ遅く進むように補正が行われているそうです。

この不可思議な現象を日常世界で検証したとの記事がありました。
研究室内で二つの時計に33cmの高低差をつけたところ、
予想通り、低い位置にある時計のほうが、持ち上げられた時計よりも時間の進み方が遅かったそうです。
その遅れは、79年間で「1秒の900億分の1」程度。

イメージを湧きやすくする為に、上記差異を大げさに書くと、
高層マンションで低層階に住んでいる人より、最上階に住んでいる人のほうが、
(二人を比較すると)時間が遅く進むわけです。

最上階で窓一杯に広がる夜景を眺めながらワインで乾杯。
少し飲みすぎたようで、気付くとビルの谷間から朝日が見える。
事務所へ向かうべく一階に降りるとそこはロボットだらけのはるか未来・・・
(うーん、チープなリッチ像に、チープな未来像)

なんて事が起きればマンション最上階は飛ぶように売れるかもしれませんが
(あるいは全く売れないか)、
残念ながら時間のずれは、気が遠くなる程僅かです。

前述GPS衛星の時間のずれ(4.45/10,000,000,000秒)を、
わかりやすくする為に距離に置き換え、視覚化すると、
分母を東京大阪間の距離とした場合、
分子は0.2mmです。計算を間違えてなければ。

タイムマシンは何年後に実現するでしょうね。。。

それにしても、高層ビルの話は低層階の人から見たら
何百年も最上階の人が降りてこない様に見えるのでしょうか?
最上階の人は一晩しか経っていない?

・・・???

はるかに理解を超えた世界、
かつ(差異は非常に僅かですが)現実の話。。。

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